雁塔聖教序

昨日、友人のMさんと雁塔聖教序の展覧会を見に行った。
ある大学の100周年記念に大学の書道研究室が20年間の研究内容をまとめたものを発表したもので、書道展とはまた違った学術的資料の展示だった。
ちょうど解説の時間だったらしく~^^
1時間ばかり雁塔聖教序の歴史や地理的関係などを詳しい説明を聞くことができた。
ごくわずかなギャラリーを相手にはもったいないほどの豊富な内容だった。

昨年たまたま・・・あるところの書道の理論の問題作成をしてほしいという依頼があって、隋、唐あたりの書道史の本もあれこれ読んでいたので、かなり興味深く聞くことができた。
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以下、勉強のメモとして要約すると・・・
唐の二代目皇帝であった太宗は書の振興に力を入れ、熱心に収蔵した王羲之の書で学習させたのね。
当時の科挙(官吏登用試験)は楷書を重んじ、どんなに優秀でも楷書を美しく書けないと合格しない難関だったらしい。このことは書の黄金時代を築き、楷書が完成した背景ですね。
欧陽詢、虞世南、褚遂良は隋から初唐時代にかけて、太宗の側近となって活躍した人たちなのだが、太宗はこの三大家たちにも臨書させて王羲之の書の摸本を作ったのね。現在私たちが目にする王羲之の書は全てこれらによるものらしい・・・

で、今回のテーマの雁塔聖教序って?
中国の西安にある慈恩寺には7階建ての白い塔、大雁塔(だいがんとう)がある。その南入口には左右二つの石碑が建てられていて、左が「大唐三蔵聖教序」、右が「大唐三蔵聖教序記」で、この2つは合わせて雁塔聖教序と呼ばれているのだそうな・・・ちなみに大唐三蔵聖教序記は左から右に書かれているの~

雁塔聖教序の文章は、玄奘(げんじょう)に太宗とその子である高宗が要請してつくらせたものだとか・・・でもその頃は国外に出ることは禁止されていたのだが、法を犯してまで玄奘はこっそりインドに仏典を集めに・・・。
※玄奘(げんじょう)とは三蔵法師のことで、「西遊記」という話のもとになったのね^^

つまり~仏教の教えの序文が刻み込まれた石碑なのだが、褚遂良の書によるもので楷書の傑作なんて言われたりしているもの^^

この石碑の字にはいくつもの訂正修正箇所のなぞがあるらしく・・・これはまだ研究途中なのだとか・・・
まだまだ講話は続いたのだが・・・
あまりにも内容豊富で覚えきれず、なんだか分かったような・・・分からないような・・・(笑)

ああ、機会があったら本物を見に行きたいわ~
         
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by housui303 | 2008-04-27 13:04

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